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炒める、炒める、火を通す。中国料理の調理法
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 劉  日本人は生ものをよく食べますが、中国はほとんどの料理に火を通します。これが一番の違いではないかな。
浅 川 台湾も香港も韓国もそうでしたね。日本は同じアジアでも、独特な食文化なんですね。
高 木 聞いたところによると、同じ『炒める』でも、炒め方によって単語がたくさんあるとか…
 劉  そう、中国料理は加熱する料理ですから、火の強弱や調味料・油の使い方別に、たくさんの言葉があるんです。例えば強火で炒めるは『炒(チャオ)』、同じ強火で、すばやく炒めると『爆(バク)』です。
浅 川 言葉の多さに、中国の調理法の多様さが表現されているんですね。それから、味付けの多様さは、あの多くの調味料に現れているんでしょうね。豆板醤、甜面醤、豆ち、芝麻、XO醤、牡蠣油…。日本で買えるものでもたくさんありますね。
 劉  それに、食材の種類も日本より多いのではないでしょうか。いろいろな食材、調味料を使っても、料理人の腕によって、ぜんぜん味が違います。不思議に思ったのは、日本ではホイコーローがみんな同じだったこと。
高 木 それは『ホイコーロー』の素を使って作っているからじゃないですか?(笑)。

食だけではない。中国茶も奥深いぞ。
高 木 お茶の種類も本当にたくさんありますよね。先日、中国茶専門店に行ったら、赤だの青だの黒だの、色分けされていて。
 劉  ええ、日本と同じように、中国でもお茶をたくさん飲むのですが、種類も豊富ですよ。茶葉や発酵具合によって異なるのですが、全体の80%を占めるのが緑茶、そのほかに白茶、黄茶、凍頂烏龍茶や鉄観音などの青茶、紅茶、プーアール茶などの黒茶、ジャスミン、菊花などの花茶とたくさんあります。
浅 川 中国のことを語りだしたら奥深くて終わりませんね。今まで紹介してきたアジアの各国料理も、ほとんど中国から派生している料理なんだということがわかりました。劉さん、中国料理って、ひとことで言えば…。
 劉  世界で一番おいしい料理です!
浅川・高木 恐れ入りました!
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