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第10回 おしゃれスープトーク
第9回イメージイラスト
おしゃれスープトークでは
輸入食材編〜輸入野菜を楽しもう!〜
好評だった前回の「輸入食材〜チーズ編」に引き続き、またまたとっておき食材をご紹介。今回は、食卓に取り入れてみたいさまざまな輸入野菜の登場です。世界の食文化に詳しいいつものお二人、キャンベルの浅川秀樹シェフと、フードスタイリスト・高木博子さんにさっそくお話しいただきましょう。
先生、おしゃれなベジタブルたちのこと、教えて、おしえて!

(今回は2ページ構成となっています)
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浅川秀樹…フレンチのシェフを10年努め、探究のため単身渡欧し2年後帰国。帰国後、輸入食品メーカーを経て、現在キャンベルジャパン(株)で業務用スープのビジネスマネージャーに至る。一流シェフとの交流も多数。

高木ひろ子…いろいろな国のスープを食べ歩くのが趣味のフードスタイリスト。TVの料理番組、女性誌などで幅広く活躍中。


見慣れない外国の野菜を使うだけで、料理はぐっとおしゃれになります。
高木
スーパーの野菜売り場でも、輸入野菜をたくさんみかけるようになりましたね。
浅川
現地と比べると、どうしても値段はちょっと高くなりますね。野菜は鮮度がポイントだから、船便で運べない。どうしても空輸になるから、高くなっても仕方がないんですね。とはいえ、手ごろな値段のものもたくさんありますよ。
高木
私も料理写真の撮影の時によく、輸入野菜を取り入れます。見慣れない色や形の野菜が加わると、料理がぐっとおしゃれになるんです。家庭で使っても食卓が華やかになるし、みんなの話題も広がるんじゃないかしら…。例えば、これは何という名前?とか、おもしろい形だね、どこで採れるの?とか。
浅川
そうですよ、高木さん!美味しく、そして楽しくいただくのが料理の基本。ご家庭でも輸入野菜をもっと積極的に取り入れていただきたいですね。それでは早速、いくつか紹介するとしましょう。まずはアンディーブにしましょうか。
高木
あっ、いいですね、アンディーブ。ちょっと苦みがあって、大人の野菜って感じ。
浅川
そう、この野菜は苦みが特徴です。先ずは、アンディーブのムニエルから紹介しましょう。たくさんのレモン汁と、適量の塩を入れてさっと茹で、その後、茹で汁にそのままつけておきます。しばらく経ったら絞って水気を切り、食べやすい大きさに切って、小麦粉をつけてムニエルにする。見栄えもするし、美味しいですよ。キリッと冷えた白ワインなどと一緒にいただいてください。
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高木
野菜のムニエルなんて、新鮮!他にもありますか、アンディーブの調理法。
浅川
それではもうひとつ。茹でたアンディーブにボンレスハムを巻き、前回紹介したグリエールチーズをのせてグラタンにするのはどうですか?ボリュームもあるし華やかなので、おもてなし料理にいいですよ。
高木
私はサラダなど、生でしか食べたことがなかったけれど、いろいろあるんですね!
浅川
他にはどんな野菜が気になりますか、高木さん。
高木
最近のお気に入りは、ちりめんキャベツです。ちりちりとした豊かなギャザーが大好き。サラダや付け合わせに使っても、とってもかわいく仕上がります。
浅川
ちりめんキャベツはフランス語で『シューフリゼ』と言います。『フリゼ』はフリルのこと、そして『シュー』はキャベツのことです。シュークリームはフランス語で『シュー ア・ラ・クレーム』と言いますが、これは形がキャベツに似ているところから名付けたようです。
高木
うわー、さすがフランス仕込みの浅川さん、よくご存知だわ!ところで、シューフリゼはサラダ以外にも使い方はありますか?
浅川
シューフリゼを一躍有名にした料理がありますよ。フランスの有名レストラン『ル・キャ・カルトン』の代表料理、『フォアグラのシューフリゼ包み』です。キャベツというのはもともととても庶民的な食材で、高級フランス料理店などに登場するような食材ではなかったのですが、『ル・キャ・カルトン』のシェフが、ちりめんきゃべつの特性を見事に活かした料理をあみだした。ちりめんキャベツでフォアグラを包んで蒸す、という単純なものなのですが、フォアグラから出たジュースがちりめんキャベツのフリルの部分にたっぷり含まれて、よくとどまる。フリルが味も香りも逃がさないんです。
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高木
そう!それ、パリに行った時に食べました!高級料理店だと連れて行かれた店で、どうしてキャベツなの?と思った記憶が蘇ってきた!食べる前に浅川さんのお話しを聞いていたら、もっとお料理を楽しめたのに、ちょっと残念。知っているのと知らないのでは大違いですね。わたしももっと知識を増やさなくっちゃ!

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