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第9回 おしゃれスープトーク
第9回イメージイラスト
おしゃれスープトークでは
輸入食材編〜チーズを楽しもう!〜
輸入食材がひそかなブームを呼んでいます。ザ・ガーデンや明治屋、紀伊国屋など、ちょっと前までは一部の高級店でしかみかけられなかったオシャレな食材が、今や近所のスーパーでも見かけられるようになりました。パッケージもキレイだし、夢が膨らむのだけれど、一体どうやって使ったらいいのかしら…と思っていらっしゃる方も多いのでは?そんな時こそ、です。世界の食文化にお詳しいいつものお二人に聞いてみようじゃありませんか!もうお馴染みのキャンベルの浅川秀樹シェフと、フードスタイリスト・高木博子さんの登場です。おしゃれスープトーク「輸入食材編」、語り尽くせないくらい充実の内容で、今回と次回の2回連続でお送りします。今回(第9回)は「チーズをもっと楽しもう!」です。

(今回は2ページ構成となっています)

浅川秀樹… フレンチのシェフを10年努め、探究のため単身渡欧し2年後帰国。帰国後、輸入食品メーカーを経て、現在キャンベルジャパン(株)で業務用スープのビジネスマネージャーに至る。一流シェフとの交流も多数。

高木ひろ子… いろいろな国のスープを食べ歩くのが趣味のフードスタイリスト。TVの料理番組、女性誌などで幅広く活躍中。

デパ地下もスーパーも、チーズ売り場は大人気!
高木
輸入食材がブームになっているようですね。
浅川
確かに、私がフランスに居た頃に馴染みのある、懐かしい食材を見かけることが多くなりましたね。
高木
どこの食品売り場に出掛けても、おしゃれなパッケージが花盛り!私自身もスタイリストという職業柄、見た目がオシャレな輸入食材はだーいすき。使い終わった空き瓶や木箱など、家にもたくさんありますよ。
浅川
特にチーズ売り場はここ数年、扱いスペースがどんどん広がっているようですね。
高木
おしゃれなご夫婦や若い女性などが、熱心にチーズを選んでいる姿をよくみかけます。ステキだなあって眺めていますよ。
浅川
でも、まだまだ日本では良く知られていないチーズがたくさんありますよ。私がフランスに初めて行った時にまず驚いたのは、チーズ売り場の広さと種類の豊富さでした。その頃はまだ日本では、チーズといえばパスタにかける粉チーズか、固いプロセスチーズくらいでしたからね。ヨーロッパ人にとってチーズは無くてはならないものだから、スーパーにいる客のカゴには必ずといっていいほど、ひとつはチーズが入っていまね。
高木
私もチーズは大好きなのですが、まだまだ気に入ったポピュラーなもの、例えばカマンベールとかクリームチーズとか、せいぜいブルーチーズなんかを買う程度。もっといろいろな味を試したい、違った方法でいただきたい、と思っているんですが、なかなか思いつかないんです。
Cheese Collection

パルミジャーノ・レッジャーノ イラスト
パルミジャーノ・レッジャーノ:イタリア


グリエール イラスト
グリエール:スイス
エメンタール イラスト
エメンタール:スイス


チェダー イラスト
チェダー:イギリス、オーストラリア、ニュージーランド
浅川
カマンベールやクリームは、日本人にも食べやすい味ですからね。ところで高木さんは、チーズをいつ、どのようにして食べますか?
高木
ええっと…、お酒を飲む時のおつまみや、パーティーのカナッペなどでいただくことが多いかな?それからちょっとしたおやつとか。
浅川
日本ではそういう食べ方がほとんどですね。でも、ヨーロッパでは違うんですよ!『チーズは食後』と相場が決まっている。フランスパンに無塩バターを塗って、その上にチーズを乗せて食べるんです。これがうまい。
高木
ええっ!食後ですか?なんか重たそう…。小食の私なんか、きっと食べれないだろうな。
浅川
いやいやそれがぺロッと入っちゃうんですよ。ほら、日本でも『デザートは別腹』っていうでしょ?その感覚です。この食べかたをしていると習慣になって次第に、食後のチーズがないと食べた気がしなくなるから不思議です。いってみれば、おしんこのような感覚なのかな。
高木
お料理にもよく、チーズが使われていますよね。私たちはそのまま食べるだけですけど、もっと気軽に、日本の食卓にもチーズを取り入れられますか?

チーズは、そのまま食べて良し、料理に使ってよし、の万能選手です。

浅川
先ずは日本でも手に入りやすいものをご紹介しましょうか。最も料理に使いやすいチーズはハードタイプでしょう。エメンタール、ゴーダ、グリエール、チェダーは、グラタンなどの焼く料理には欠かせませんね。私個人としては、焼いて使うにはグリエールというスイスのチーズが一番美味しいように思います。オニオングラタンスープに使われているチーズですよ。
高木
家庭でもオニオングラタンスープ、作れますか?
Cheese Collection

ゴーダ イラスト
ゴーダ:オランダ
浅川
もちろん!一番カンタンなのは、スープはキャンベルのオニオンスープを使うことです!(笑) スープを温めてカップに入れて、トーストしたフランスパンを浮かべてグリエールチーズをのせて焼く、これがポピュラー。更にカンタンに作りたいという合理的もしくは面倒くさがりの方は、フランスパンにグリエールチーズをのせてオーブントースターで焼き、それを浮かべてしまえばいいんです。
高木
それはホントにラクチンだわ!チーズフォンデュも確か、グリエールチーズを使っていますよね?
浅川
その通りです。エメンタールと半々で使うことが多いですね。

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