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今月のゲスト市川知さん

パリの国立ラヴィレット建築大学へ1年間留学し、今年7月に帰国。東京工業大学建築学科修士課程2学年に在学中の26歳。岡本太郎のエッセイにも登場する13区のシテ・ユニベルシテール(国際大学都市)でパリ生活。ここは世界各国から集まった研究者や大学生が暮らす地域でTESSON+TESSON』(在仏の米川淳氏と共同設計)が街の人たちの話題になっているそう!オレンジを基調に設計したポップなお店、パリに行ったらぜひ立ち寄ってみたいスポットです。 images
  さあ、浅川シェフ、高木さん、市川さんの3人が集まってごあいさつが始まりましたよ!
ちなみにフランス語のあいさつはBon Jour!ですね


えっ、フルコースで300円!?
浅川
こんにちは、市川さん。今日は、帰国したて、ほやほやのパリ情報をたっぷり教えてくださいね。いやー、楽しみだなあ。早速ですが、市川さんのフランスでの食生活は?
市川
こんにちは。僕は学生なので、高級レストランには残念ながらほとんど縁がなく、もっぱら自炊か学生食堂でしたよ。
高木
そういえばパリの学食って、街なかにあるんですってね?
市川
ええ。パリの学食は日本のように各大学にそれぞれ併設された形態ではなく、学食単体で街なかにあるんです。だからよく、一般の人も利用していますよ。
浅川
そういえば、パリの大学はすべて国立だから、学食も共通なんですね、きっと。で、どんなものが食べられるんですか?
市川
すごいですよ!フルコースで約300円。
浅川
わーお!すばらしい!高木わーお!すばらしい!
市川
フルコースの中身は、選べるメインに前菜、デザート、パン。お金を払えばワインも飲めます!と言ってもセルフサービスですけどね。デザートといってもヨーグルトやプリン、フルーツなどですけれど。味もまあまあ、ってところかな。でも量が多いので、たくさん食べる僕にLサイズなんて目じゃない!
浅川 そう、マッシュポテトや茹でたジャガイモも相当食べますよ。フランスの家庭料理には欠かせないんじゃないかな?
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ディナーは夜中過ぎまで!
高木
レストランにも行きました?超高級とはいかなくても…。
市川
はい、何度か。僕は建築を勉強しているのですが、日本の大学から先生が来たときに、フランス人の建築家との会食に同席させてもらったりしました。有名建築家の手がけたレストランにも何度か一緒に行きましたね。驚いたのは、フランス人はディナーにとても時間をかけるんですね。8時頃から始めて、終わるのはいつも夜半過ぎ。食べて飲んで会話して、気づいたら電車は終わっている時間!でもパリは狭いですから、タクシーで帰ってもそんなに料金もかかりませんし、ね。
浅川
フランス人は、食べることを心から楽しむ人たちですからね。それはそれは丁寧に時間をかけて過ごしますよね。そうそう、パリにはアフリカやアラブなどの国のレストランが多いでしょ?
市川
多かったですね!中華料理やトルコ料理も多かったですよ。僕はケバブが気に入って、テイクアウトでよく食べていました。

マルシェは会話の宝庫なんです

高木
自炊の材料はどこで買っていました?
市川
マルシェかスーパーマーケットで。
浅川
マルシェかあ、懐かしいなあ。最初マルシェを見た時には驚きましたよ。パリなどの大都会にも朝市が立つなんて、東京では見られないでしょ?だって、渋谷や代官山の通りなんかに市場が現れるようなものですからね。
高木
野菜やフルーツやチーズや肉、いろいろなものが実にカラフルにキレイにディスプレイされていますよね。
浅川
日本にはない珍しいキノコや野菜、ジビエ…。フレッシュチーズの種類の多さにも驚きますね。

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フランス料理にない味覚とは?

市川
そういえば、フランス料理には辛いものがなかった…。
浅川
ありませんね、そう言えば。日本のフランス料理とも味が違ったでしょ?日本でのフランス料理は比較的薄味が多く、無難に仕上げている傾向がありますね。でも本来のフランス料理はメリハリが効いていてコースの中でそれぞれの皿の味に強弱があったり、一皿の中にもメーンの食材、ソース、付け合せの味の強弱とバランスが感じられます。
高木
そして、甘いものがとことん甘い!でも、日本では滅多に食べない甘いパンやケーキを、フランスでは美味しく食べられる。これもやはり牛乳やバター、卵などが新鮮だからなんでしょうね。

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パリジャン&パリジェンヌの朝ごはん
食べない・・・。
もしくは早朝のカフェでクロワッサンとコーヒー。

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