スープトッピング編 | おしゃれスープトーク

キャンベルのカリスマ料理人・浅川秀樹氏と、女性誌やＴＶで活躍中のフードスタイリスト・高木博子さんのお二人による『おしゃれスープトーク』。好評第３弾は、スープの味を、そしておしゃれ度をぐーんとアップさせる‘浮き身’のお話し。あなたのお料理の腕が磨かれること、間違いなし！さあ、スープをめぐる大冒険に、またまた出かけましょう。準備はいいかしら？ＢｏｎＶｏｙａｇｅ！

浅川秀樹…フレンチのシェフを10年努め、探究のため単身渡欧し2年後帰国。帰国後、輸入食品メーカーを経て、現在キャンベルジャパン（株）で業務用スープのビジネスマネージャーに至る。一流シェフとの交流も多数。

高木ひろ子…いろいろな国のスープを食べ歩くのが趣味のフードスタイリスト。TVの料理番組、女性誌などで幅広く活躍中。

浅川	スープに欠かせないもの、といったら高木さん、何だと思いますか？
高木	それはやっぱり、浮き身ではないでしょうか？
浅川	そう、正解。浮き身はスープの味に深みを、そして見た目をおしゃれに変える重要なアクセント。僕はね、お客さま相手にデモンストレーションをする時にも、必ず浮き身を添えるんです。そうすると、お客さまの評価が断然違う。それだけ大切な存在なんですね。
高木	浮き身の中でもっともポピュラーなものといえばクルトン、ですよね。
浅川	近頃はクルトンが非常に売れているんですよ。しかし、クルトンの作り方を知らない人が多いんです。
高木	えーっ、自分で作れるの？教えて欲しいです！パンでできていることはわかるけど…。
浅川	簡単簡単。食パンを四角く切って一晩くらい放置して、乾いたらオープンで焼く。それだけ。ほら、簡単でしょ？食パンでなくても、フランスパンなんかを不定形にちぎって、同様に乾かして焼いてもいいんです。
高木	キャンベルのスープのように、具の多いものには、不定形の大きめのクルトンがとってもあいますよね。ワイルドで、見た目にも美味しそう。
浅川	乾かして焼くから保存も利きます。作り置きをしておくととても便利ですよ。
高木	そういえば以前、撮影の時に浅川さんがお持ちになったストライプ柄のチーズのクルトン、あれ、しましまでとってもかわいかった！
浅川	あれも簡単簡単。薄く切ってトーストしたパンに、チーズを挟む。熱でチーズが溶けて、その後に固まったら、四角く切る。終わりっ。
高木	そんなに簡単にできるんですか！チーズ風味でとっても美味しかった。
※	軽くトーストしたパンにチーズをのせて、少し熱で溶かしてから挟むとよりくっつきやすくなります

浅川	クルトンを入れると、歯ごたえが楽しめるんですね。あるのと無いのとでは、食べた感じが全然違う。スープの滑らかな食感にサクッとしたクルトンが入っただけで、味が新鮮になるんですね。
高木	クルトン以外にも、ナッツ類の浮き身もポピュラーですね。アーモンドのスライスを煎って浮かべたり、カシュ−ナッツを砕いて浮かべたりしたもの。あれ、美味しいですよね！
浅川	高木さん、プロフィットロールって知ってますか？シュークリームのシューだけを小さく焼いてスープに浮かべたものです。これもなかなか素敵ですよ。
高木	きゃー、かわいい！そういえば以前、撮影で料理研究家の先生が子供向けに演出していらした浮き身で、とってもかわいいのがありました。ちっちゃなクロワッサンをスープにポンっと浮かべてたんです。美味しいだろうなーって思いました。
浅川	いいアイディアですね。それから、今はフレッシュな香草が手に入りやすくなりました。これも浮き身にどんどん使うといいですね。香草は香りを楽しむとともに、見た目にも美しいから。
高木	バジルはよく見かけますが、その他には？
浅川	イタリアンパセリやセルフィーユ、エストラゴンもキレイですね。それから、ごまの風味でサラダにもよく使われるルッコラも、大きくて、逆に絵になりますよ。
高木	ドライフルーツもいいですよね。レーズンやプルーンなども。
浅川	いろいろな野菜がふんだんに入ったスープに加えると、ほんのりと微かな甘い味が入ってくる。スープの味に深みと新鮮な驚きが加わるんですね。
高木	浮き身上手はスープ上手！使わない手はないですね！よしっ、頑張るぞー！！

天使の髪の毛風、なんて、素敵な名前のスープがあること、知っていました？コンソメにバミセリという極細のパスタを浮き身にしたものです。（ちなみに、色々な野菜をほそーく切っていれたものはコンソメ・ジュリエンヌといいます）フランス料理のメニューとしてはポピュラーなものだそう。「えーっ、髪の毛ぇー？」って感じたアナタは、ＪＵＳＴ日本人、かもね。

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